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令和4年度石巻市博物館特別展「発掘された日本列島2022」関連

企画 地域展「毛利総七郎・遠藤源七の考古コレクション-明治・大正・昭和戦前期の発掘と蒐集-」

概要●屈指の大コレクションは、如何に形成されたのか 
 アイヌ民族資料や古鏡、古文書、マッチラベルなど、10万点を超える「毛利コレクション」。このうち考古資料群は、明治から昭和初期にかけて、毛利総七郎と遠藤源七が石巻周辺の遺跡の発掘調査を行い、精力的な蒐集活動によって築き上げたものです。彼らが共同管理した考古資料群は、毛利家に建てられた「石巻考古館」に展示され、地域の人のみならず、遠方から研究者や著名人が来石し、人々の好奇心を満たすとともに、それらを対象に据えた研究成果も蓄積されました。
 毛利コレクションの醍醐味は、当時の発掘日誌や写真、3,000通を超える毛利・遠藤宛書簡が現存し、当時の時代背景や研究者・同志との交流の実態を窺い知ることができる点にあります。本地域展では、彼らが発掘した考古資料、全国から集めた優品を、発掘日誌・写真・書簡等と併せて展示することで、同コレクションの形成過程の一端をご紹介します。
 
●里帰り―東北大学蔵「沼津貝塚出土品」―
 彼らが共同管理してきた沼津貝塚出土品のうち2,219点は、遠藤死後、東北大学に移管されました。このうち473点が昭和38年(1963)重要文化財に指定されています。本展覧会では、東北大学蔵「沼津貝塚出土品」から、土器・土偶・岩版・骨角器など約100点を展示します。久しぶりに里帰りをする資料をぜひご覧ください。
会期令和4年9月17日(土)~令和4年11月6日(日)
会場石巻市博物館 常設展示室「毛利コレクション展示室」
観覧料一般300円/高校生200円/小中学生100円
※20名以上の団体は2割引
主催石巻市博物館
後援東北大学大学院文学研究科
主な展示品東北大学蔵「沼津貝塚出土品」(重要文化財含む)
当館蔵「網場貝塚出土岩板」(重要文化財)、「南境貝塚出土遺物」、「群馬県出土埴輪」など
関連企画講演会「ここに注目!「発掘された日本列島2022」in 石巻
日時:令和4年9月19日(月・祝) 午後1時~3時
場所:マルホンまきあーとテラス 小ホール

講演① 特別展「発掘された日本列島2022」の見所解説
講師:斉藤慶吏(文化庁文化財第二課埋蔵文化財部門 文化財調査官)

講演② 毛利・遠藤の考古コレクションの形成について
講師:泉田邦彦(石巻市博物館 学芸員)
※参加無料、申込不要、当日直接会場へお越しください。

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